債務整理とは
まずは債務整理とはいったいどんなもので、どんな方法があるのか見ていきましょう。
債務整理は多重債務などにより借金額が増えてしまい、返済に困っている人が新たに再出発できるよう、法的に借金を一度整理して、無理のない生活を送れるようにすることです。
債務整理の方法には、大きく分けて「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」といったものがあります。
ここでは、それぞれ簡単にご紹介していきたいと思います。
任意整理とは
任意整理とは、言葉の通り「任意で借金を整理すること」です。
裁判所などの公的機関を通さずに債権者に対して、利息や毎月の支払額を減らしてもらえるように交渉し、借金の総額を圧縮する方法です。
裁判所を通さないため融通もききやすく、最も利用されている債務整理の方法です。
特定調停とは
特定調停は任意整理に似ているところもありますが、「裁判所を通す手続き」という点が大きく違います。
他の債務整理は弁護士に依頼して債権者と交渉してもらうのが一般的ですが、
特定調停の場合、書類の準備や申し立て手続きを債務者自身が行なうケースが多いです。
そのため、費用が他の方法よりも多少安くなります。
しかし、複雑な手続きや不調に終わる可能性も高く、ピーク時には年間40万件ほどの申し立てがありましたが、現在は10分の1の4万件程度まで減少しています。
不調に終わると遅延損害金まで請求されたり、過払い金の返還請求を行なうこともできないといったデメリットが多いため、今後ますます減っていく可能性があります。
個人再生とは
高額な借金があるけれど自己破産をしたくない場合やマイホームを絶対に手放したくない場合に適した方法です。
弁護士や司法書士に依頼して再生計画を作成し、裁判所で再生計画が認可されると、借金が原則5分の1に大幅減額される為、任意整理よりも返済が楽になります。
自己破産とは
誰もが知っているであろう、債務整理の方法ですね。
他の債務整理を行なっても返済が不可能な場合に、地方裁判所に破産を申し立てることで、借金を帳消しにできる債務整理の方法です。
借金をゼロにできるメリットはとても大きいですが、デメリットも当然あるため、慎重に検討する必要があります。
自分におすすめの債務整理の方法は?
それぞれメリット、デメリットがあるため、一概にどれが優れた方法とは言えません。
一人一人の状況によって最適な方法は異なるでしょう。
今はインターネットで簡単に情報を集めることができるため、自分で調べる方も多いと思います。
注意しなければならないのが、中には間違った情報もたくさんあるということです。
しかし、何が正しくて何が間違っているのかを普通は判断できないでしょう。
本当に借金を何とかしたいと考えているのであれば、まずは専門家に相談するのが一番早くて確実です。
相談は無料でできますし、あなたに最適な方法を見つけることがきっとできるでしょう。
専門家と言われても、どこに相談したらいいかわからない…
それなら、街角法律相談所無料シュミレーターなどの無料サービスを使えば簡単に相談先が見つかります。
借金問題は悩んでいるだけでは解決されません。
まずは親身に話を聞いてくれる人に相談するだけでも、心がふわっと軽くなり、前進できるでしょう。